転職のきっかけは様々です。営業不振、人間関係、給与や待遇、体調不良や結婚など人それぞれです。
昔は終身雇用が当たり前で、転職する際は大きな勇気が必要でしたが、今は自分のステップアップのためにと、あまり縛られずに転職する方が多くなってきたように感じます。
新卒で入社した会社
自分が大学を卒業して初めて入った会社は、同期が300人ほどの企業でした。就職氷河期でしたが、希望していたメーカーに無事就職でき、初任給で両親に感謝の気持ちをこめて花束とケーキを持って帰ったら大変喜んでくれたことを思い出します。
新人研修後に配属された事業部で一年が経過した頃には、社員5名をメンバーに持つリーダーになっていました。
同期は、先輩についてやっと一人で仕事を持ったり、業務を任される中、自分だけが中堅社員しか担当しない様な重要な業務も任されるようになり、やりがいを感じていました。
更なる高みをめざし転職を決意
しかし3年を過ぎた頃、同期よりも先に進んでいたと思っていましたが、いつの間にか皆、同じ様なポジション、同じ様な給与になっている事に気付きました。
当時、在職していた会社は、給与条件が特別に良い企業でもありませんでしたが、年1回の昇給もあり、当時の昇給ペースでは役職などを考慮しない場合、40歳を過ぎて年収750万円位が平均的な数字でした。
それ以上を望む場合は、先輩社員を追い抜く必要がありましたが、新卒を多く取る会社でしたので、なかなか上に行くのが厳しい状況でした。
まだ20代半ばで独身、転職の選択肢を広げて自分の可能性を探ろうと活動を始めました。
自分にしかできない仕事を求めて
転職で重視したポイントは、「やりがい」と「キャリアアップ」で、とにかく自分にしか出来ないこと、自分を必要としている企業を探し、人材紹介からの紹介案件等は、幸い前職を下回るようなオファーはほとんどなく、他条件では勤務地、勤務時間、福利厚生、諸手当も良い案件が多かったと記憶しています。
一応、同期では一番最初に「リーダー」になり、経験・実績にも自信を持っており、年齢的な条件も悪くないと思っていました。
本心を言えば、「この会社で、もう学ぶことは無い!」との思いもありました。
但し、当時、社員寮に住んでいたため、転職を機に寮を出ることになります。
転職が決まってから転居する物件探しをしなければいけないなど、意外と面倒だと後で気づきました。
他の社員は、出社しているのに、有給消化を使って物件を見に行くのは、やっぱり浮きます。
しかし、転職に対して動き始めると決めたので、人材紹介登録や友人などにも声を掛け、色々な可能性を模索し始めました。